私のこと 小学校高学年

小学校4年生になってクラス替えがあり、
それまでの陰鬱が次第に良くなっていった。
初めは気づかなかったけれど、クラスの中がはっきり
わかるようになり、一人一人の個性を感じるようになった。
友人関係がバラエティに富むものになっていたのだ。
私自身は感情を抑えながら良い子にしていたつもりだったけど、
ある子にお帰りの会で私がその子に鞄をぶつけたという事で
発表された。その事で憤慨されてしまい、戸惑った。
ここから人間関係の試行錯誤が始まった。
とても仲良くしていた子だったんだけれども。
私、もしかしたら、自分自身が思っている自分と他人が思っている自分と
違うのではないかと考えるようになった。
一瞬、思ったことは、迷いの点になった。



恋心。
私が好きになった少年が一つの暖かい心をもたらした。
私はその少年を心の中で何回も呼んでいた。
その子が好きなのにほとんど話さなかったか、あるいは全然なかった
かもしれない。
写真も一枚同級生の撮ってくれたものがあるが、
その子が今どうしているかわからないけどスポーツが得意で
その中で水泳をしていた時のダイナミックな泳ぎでみんなを圧倒
していたけど、その光景が浮かんで印象が残る。
だけどなぜか弱い。
今でも拾った恋でも失った恋でもない。