クリスマス・イブの夜

peko10042006-12-25

クリスマス・イブの夜、
私達夫婦は映画”犬神家の一族”を見る。
こんな時の映画は
「もっとロマンティックでいいはずなのに」と思いながら
このような日本的情念の混濁した作品を選ぶのが
私達なのかも知れない。
そんな”犬神家の一族”は過去の作品をリメイクし、
新しいキャストとなり
映画自体の雰囲気は多少変わっていた。
そして、ここではそのストーリーは書かないつもりで
私なりの感想を記したいと思う。
この作品の人間関係は非常に複雑だ。
という事から尋常でない出来事が起こる
必須の条件がそろいにそろっている。
犬神家の家族は皆自分の置かれた立場に
不服をいい、財産(金)への執着は凄まじい。
そして、この状態を脱却する兆しを表している
”珠世(それは善の道を歩む)”でさえ、
その出生は犬神佐兵衛の恩人の妻との間の子供である。
このことから珠世もいずれは正の軌道から
外れる事が予想される。
今現在よく相続を巡る法律相談が
雑誌に掲載されているが、
血の関係に金が絡むと本当に辛い人生を
歩む事を余儀なくされるんだろうな・・・
犬神家はそんな骨肉の争いを表出させている
代表的な家族です。