自殺志願

自らを殺すと書くこの行為。
最近、「遺書」という本を読み、
そこに、
自殺者のその行為に至る前に
書いたとされる最期の言葉と、
その遺族の方々からのその自殺した
息子たちへの祈りの言葉が収められていた。
その本の末、「おわりに」と題され、
「・・・自殺していったそれぞれの苦しみ、悩み、
   共感できることもあった。しかし、理解できぬ事もあった。
   なぜ、「死」を選択してしまったのか、「生きる」方向性を
   見つけられなかったのかという事・・・         」
と書かれていた。
そして、その要因となるのは、
「鬱といじめ」によるもの。
私はそこに巣くっている心理を
にわかにアイデンティティの問題が
絡んでいるように感じた。
「今までの自分でいられない」
「今までの自分でいては直面している問題を解決できない」
という心の叫びは
今までの自分を全否定せざるおえない状況である。
いわば
今までの自分が変わらなければ次のステップを踏めない・・・
そして、その方法が全く閉ざされた場合、
あるいは、一瞬の灯火さえも頼れない所に
自らを追い込み・・・
そんな時、
次の自分を確立したいという衝動を、
生の中で見出すのをやめ、
黄金の衝撃(自殺)を受け入れて、
自分の生と迷いからの方向性を一瞬なりとも確立し、
つまり、自分が決意することで、
もやもやが一気に解消。
一種、自分を取り戻す瞬間である。
・・・私は、この時、確固たる自分のアイデンティティを持つ事が出来る瞬間ととらえた・・・    
このように、
常々、わからないと評されていた
自殺者の心理を私なりに考えてみた一日でした。
今日はまた、強烈極まりないテーマになってしまい、
ごめんなさい。
そして、長いです。