えん罪

4/7、現在、えん罪をテーマとした「BOX袴田事件、命とは」の
フィルムを見に行った。
えん罪でもこの裁判は、非常に長い期間の争いとなっている。
43年間という事で私自身も驚いている。
このフィルムは、昭和41年6月30日未明静岡県清水市で、
味噌製造会社の専務一家4人が殺害され、
その当時、そこで働いていた袴田巌さんが、逮捕された事になって、
最高裁で死刑判決確定したもので、その後一つのえん罪事件となったものだった。
フィルムを見て思ったことだが、「死刑囚」となった主人公が、
「一体、どういう人だかわからない。」というのが、正直、
第一印象だったのだが、叩かれても取り調べでは
本人は非常に大人しく、心の動揺が余りないない人で、
表現も派手なものでないとも思った。
「死刑囚」となったということは、司法の場で総攻撃
されたのも事実だ。
私も始めの段階で家族4人を殺害で犯罪者の判定をしたのだが、
これが真実だとしたらなぜこんなに長い間、えん罪なっているのが、
最初の疑問だった。
袴田が悪いというと何故か判決とは違う、袴田の顔がある。
私よく考えてみると
この人って犯罪の心じゃない。
殺害した家族4人へのあるいは世間へのよどんだ、心の汚泥物がない人。
だから殺害に及んだ時に急にパニックに落ち入ったか、
それ以前にこの家族とトラブルがあり、この家族から
いじめを受けていたのではないかと思った。
精神病、神経症も疑ったが、そうじゃない。
精神病や神経症の人は長時間取り調べを受けていて
あんなに冷静ではいられない。
感情の浮き沈みがない人だから、やっぱり違う。
このケースはえん罪でも非常に難しいケースだったに違いない。
このフィルムは最後の最後まで問題を提示した。