昨日、今日と実家に帰って父、母、主人そして私と
一緒に食卓を囲んだ。
そして母が以前使用していた部屋から1つの詩集、、、
それは八木重吉のもの、、、をひろいだした。
その中の一編を書き記したいと思う。



おもたい かなしみ

おもたい かなしみが さえわたるとき
さやかにも かなしみは ちから

みよ かなしみの つらぬくちから
かなしみは よろこびを
怒り なげきをも つらぬいて もえさかる

かなしみこそ 
すみわたりたる すだまとも 生くるか

         詩集”秋の瞳”より



この詩に理論を持ち出すのはやめよう。
己の心と体をつらぬいてしまうほどの
かなしみのちから、この言葉で
全ての事への悲哀が感じられるのだ。